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古文書と江戸時代のお姫様の着物|撮影日誌

博物館へ収蔵されます

先日撮影した印刷会社の社長から連絡があり訪問、本が出来たとのことで一冊プレゼントしていただきました。
この本は、静岡県の相良町に伝わる江戸時代の本を翻訳したもので全部で5冊からなる当時の物語の本です。

相良海老とは伊勢海老のことでこの地区で行われていた漁をテーマにした作品のようです。
今回は浜松の伝統芸能「浦川歌舞伎」の際にお世話になった印刷会社の社長からの相談で「古文書を撮影して欲しいのだけど」との 相談から撮影をさせていただきました。 

相良町は歴史ある街

約260年前、田沼意次(たぬまおきづぐ)が領地として相良の地へ着任しました。旗本が一代で大名まで大出世する物語のスタートがこの相楽の街となったそうです。
今、この田沼意次はテレビドラマでも題材にされようとしています。
海と山に囲まれ、温暖で雪も降らないこの地は徳川家ゆかりの品も数々ありますした。

古文書撮影は静かに・・・

通常博物館のガラスの中にしまわれている古文書。これを撮影するためには実はかなり気を使います。
ちょっと触るだけでボロボロ・・・となってしまうため優しく丁寧に一ページづつを撮影しました。
こうしたときに、すりガラスを引いて反射や折り目をなくす撮影の準備もしていたのですが、なにぶん壊れやすいため今回の撮影では一ページごと開いて撮影には
・照明での明るさ調整
・被写界深度を深く
・暗くなってしまう分をシャッタースピードを遅く
する形で二人で餅をつくかのごとく
シャッターとページをめくる動作を繰り返しました。

ページも後の編集を考えると一ページ一枚にするため撮り直しはその場で不要データは消していきます。
この作業は後で見ることになる翻訳家のかたや編集時にページがわからなくなることを防ぐように配慮しました。
 

もう一つはセンターだし。写真によって本の大きさが変わっては、その後の編集の手間が増えるため同じ位置になるように注意しながら撮影しました。

撮影は真上にカメラを設置して撮影

カメラはf値を小さくすると明るくなるのですが、折り目があるこの本の場合はf値を大きくしないと位置によってボケてしまいます。
そういった点に注意しながら撮影させていただきました。

実際の本の一ページ

江戸時代の着物も

さらに、発見があったとの連絡で次に頼まれたのがお姫様の着物
とても貴重なもので刺繍の細かさに一緒にいた着物に詳しい方が驚いていました。
現場を見たわけではないのである程度の準備をして撮影に向かったのですが、これまた貴重なもので衣紋掛けに着物をかけることも出来ません。

そのため今回はちょうど前日IKEAで買い物した棚用の柱があったのでこれを持ち込んでの撮影を行いました。
流石に私も、着物を広げて平にするほどの板状のものはなく、普通でしたら広いスタジオで撮影するべきものですが、その場のアイデアで凌ぎました。

劣化もあるため出来るだけ寝かした状態での撮影の上、写真としては非常に暗い環境のお寺の中。
手持ち撮影でしか出来ないので照明位置を工夫しその場の機材で撮影に臨みした。
本来こういった撮影をしていないので、大変レベルの低い撮影で本当に恐縮しています。
それでもなんとか表現することが出来たのでホッとしています。

撮影の様子。ありあわせで台を作成試行錯誤して撮る様子💦

斜めにしてずり落ちないギリギリで撮ってます。
それでも出来上がった写真はこの通り

こんな刺繍がびっしり当時の技術の高さが見て取れます

国にも納められる本とのことで、良い経験をさせていただきました。

出来上がった本はこちら

相楽海老

すごい量の情報量、翻訳家の方も印刷の方も大変だったと思います。
そして、私の名前も本に掲載したよ!とのことで見てみると・・・・


撮影 山田○○ 一文字間違ってましたがそこは愛嬌笑 でした。


古文書の撮影、江戸時代の着物撮影についてのお問い合わせ
(私のところは専門ではありませんので基本的には撮影しませんよ!)

AIROU-JAPAN
フォトグラファー 山田芳尚 まで
080-9456-5523
airou.japan@gmail.com

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