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静岡商工会議所にてzoomライブ配信|海外との接続|音響接続について

今回は静岡商工会議所にて、zoomによる会議の配信と海外と会場のやりとり(表彰式)を行なったので音響とカメラの配置や使いを紹介させていただきます。
主にこちらの内容について紹介します。
・静岡商工会議所での配信のやり方
・今回の接続
・ループバックオーディオの使い方

静岡商工会議所での配信の仕方

静岡商工会議所の会議室は最大400人まで対応の会議室となっています。ここのPA設備はワイヤレスマイク6本と可動式スクリーン(センターのみ)となっています。
外部入力(RCA)によるステレオ入力のみが通常使用可能なものとなっています。
商工会議所の管理の方は専門の方がいませんので機材についての詳しい情報は見に行っての確認となります。

こちらが会場PAです。普段は簡単なことしかできないようになっており、素人でもわかるよう限られたボタンのみ使えるように指示があります。
今回一番上のアンプ部のサブアウト端子を利用しワイヤレスマイク6本の音をカメラに30mのケーブルを利用し接続しました。
出力は3系統、RECアウト用RCAと+4dB6.5mmピンジャック、マイナス2db6.5mmピンジャックがあり、このうち30mのケーブルを使用するため中央のサブアウト+4dbよりXLRに変換しカメラに接続しました。

ここから30mのケーブルを用いてカメラまたはミキサーやスイッチャーまで送りますが今回はXLRケーブルでの接続とカメラでの録画を行う関係でカメラに入力しました。

カメラからはスイッチャーブラックマジックデザインATEM MINI PROへ入力します。

今回の接続の全体図です。今回のポイントはミキサーのマイナスワンやハウリング防止、エコーキャンセルを使用せずに行いました。

今回のように双方向のやりとりがある配信の場合は必ずハウリングが起きてしまうためミキサー等のマイナスワンをつかうのですが今回は音響さんがが別の仕事で入れなかったため、オフィスのパソコンに入っているそうとウエアミキサーループバックオーディオ(https://rogueamoeba.com/loopback/)を使用し配信することにしました。

ループバックオーディオの使い方

配信時の注意点として、zoom(配信等)の相手側、今回の場合は海外の方の声を会場に流すのですが、この際に注意することが
「相手の声」→「会場のマイク」→「配信」→「会場のスピーカー」と相手の声を会場のマイクが音声としてひろってしまう、またはミキサー内やPC内でこの現象が起きるとひどいハウリングがおきてしまいます。
これを防止するために、今回はソフトウェアミキサーを利用し、配信の音は会場の持ち込みAVアンプとスピーカー、プロジェクターに送りました。
また、会場のワイヤレスマイクの音を配信に送ること、さらに会場と配信に同時に流すMovieの音は会場と配信にながしつつハウリングさせないことが求められるためこのような接続としました。

ループバックオーディオのセッティング
ズームのセッティング

このような形で今回は無事配信させていただきました。また、当日の様子はカメラ、zoom、obsにて録画し後日再度見ていただくための録画もおこないました。

YouTubeやzoom、teamsなど配信は配信のみ(一方向)なら問題は起きにくいのですが、双方向でのやりとりや、Movie上映などでは様々な問題が発生します。

この点に気をつけていただくと良い配信が出来ますのでご注意ください。

また今回はdocomo5Gでのデザリングにて配信を行いました。
配信通信設備については、重要な場合はマルチシムルーターなどをレンタルする必要がありますが、スマートフォン1回線であってもかなりの速度での配信が可能です。
この点はコストとの相談でご検討いただけると良いと思います。

またよくある問題は、会場備え付けの回線Wi-Fiですが、こちらはリハーサルでは良い場合が多いですがお客様が入った途端、通信速度がおちますのであまりお勧めできません。
ご注意いただき良い配信をしていただけると良いと思います。

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